高校生の英語力の実態と民間試験導入

f:id:eigoeeucation:20191103235216j:plain

文科省データ。

いま2技能試験がある現状で、読み聴きがこのレベル。4技能にすれば、話す書くも読む聴くレベルに上がるかもしれないが、上がったところでA2,35%だよ。


ちなみに次期学習指導要領

発表、討論、交渉などを行う能力を高めること



おーい

文科省


現実みてるかー


よくてA2の討論てなんだー

今日の天気はこれから雨ですか、晴れですか、なんて討論も楽しそうですね。











オールイングリッシュポジショントーク説

テレビの英語教育番組

バリバリ日本語だらけー


英語教育専門家

バリバリ日本語だらけー


安河内哲也の著書

バリバリ日本語だらけー


関係ないけど、テレビに出てる英語の先生

フリーで外国人と話してるのみたことない!


オールイングリッシュって効果あるなら、なんでテレビ番組そうしないんすかねー


最近、オールイングリッシュって世界の論文でも叩かれてます。英語は英語でっていうのは、英語しかできないネイティブの雇用及び権威のために作られたポジショントーク的な仮説なんです。

二言語併用のほうが特に初学者には効果が高いらしいんです。でもバイリンガルメソッドのほうが効果があるなんてなったらネイティブスピーカー立場なくなっちゃいますからねー。

日本語100%は当然❌ですが。


要はバランスってことらしいです。













教師=完璧であるべきという文化

アジア圏では、教師=完璧であるべきという思想が根付いている。


こと非母語話者である外国語教師に完璧を求めるのは酷である。


学習者も非母語話者

教員はそのモデル、非母語話者としての理想を提示すべき存在であり、完璧な外国語を話すことを期待しては本来いけないのである。


ユーザーとしてなら、ペラペラ臆せず話せる先生も

ティーチャーという立場だと自ずとハードルが上がり話さなくなる。


アジアの英語先生あるある


まあ、そうは言っても文化は文化


なくならないんだろうなー

英語教育の設定時間でB2に到達することは可能か

小中高大と長年体育の授業をやらされてきたが、ずっと太って不健康なんだが!体育教師が無能!→それお前のせい


小中高と長年数学の授業をやらされてきたが、全然分数できない!教師が無能!→それお前のせい


小中高と長年音楽の授業をやらされてきたが、カラオケも下手だしピアノも弾けない!教師が無能!→それお前のせい


小中高大と長年英語の授業をやらされてきたが、全く話せないんだが!教師が無能!→それお前のせい


教師のせいにする前に、そもそも目標達成に必要な時間が与えられているか


技術の習得に必要な時間、能力はそれぞれ異なるが、外国語を話すようになるのに必要な時間とは一体どれくらいだろう。外国語をある程度話せるというのは個人的にはB2レベルからだと思う。現状、4技能全てにおいて高校生でB2に達しているのは1%にも満たない。97%はA1-A2。文字通り、お話にもならないレベルだ。


しかし、これは教師が無能、生徒が無能ということなのだろうか。人間の脳みそ的にそれがこの時間の限界ではないのだろうか。


中高多く見積もっても1200時間程度

起きてる時間1日12時間としたら100日なんだが。よく6年間勉強したとか言ってるやついるが、してないんだが。


たった正味100日で第二言語が話せるようになった例が地球上でかつてあっただろうか。🌏 赤ちゃんでも無理👶

ましてや完全なEFL環境。40人の同一言語を共有する生徒に1人のL2教師。

完全なる無理ゲーである。


指導法、指導要領、入試、

そんな小手先を変えても、無理ゲーは無理ゲーなのである。

当然、ゴリゴリの文法訳読は論外にせよ、どんな工夫を凝らしたコミュニカティブな授業だって時間の制約は免れない。

無理ゲーの中身を多少改善することはできるだろうが、せいぜい正味100日

ほぼCEFRのA2,できる生徒でB1、実態はほとんどA1に終わると予想する。


ピアノを音楽の授業だけで

インターハイ出場を体育の授業だけで

意味のある英語会話を英語の授業だけで


それは無理筋

※ほぼ定型文の会話ならできる。無意味


今度の学習指導要領、インフレも甚だしい。

外国語で理路整然とした議論なんざできるか。母語でも無理な学生がほとんど。

夢物語も大概にしろ。

現実をみましょうよ。


進学校から困難校までちゃんと見てくださいよ。できることをやりましょうよ。


















英語の試験ごときに金を払いたくないという民族運動

以前はよく英検TOEIC ielts など受けたが

あるとき全く馬鹿らしくなった。

謎の民族意識が発動した。


英語を話す機会を求めて、金を払う

英語を試す機会を求めて、金を払う


よくよく考えると反吐が出るほど気持ち悪い。


英語の民間試験を受けて何点だなんて悲しんだり喜んだり


君が金を払って、君をB2だC1だなんて判定して、もう少し流暢さが足りないなんて偉そうに評してるその人物の


日本語能力A0です。てめーの日本語判定してやるから喋ってみろ、書いてみろ、金払えコノヤロー


なめんじゃねーぞ


盲目的にネイティブ様〜、お金払うから英語教えて〜測って〜なんて奴ら、クソ馬鹿馬鹿しい。


ネイティブ連中のために

学んでやってるんじゃないはず。




















英語が話せないのは英語教師が無能だから!

素人意見の代表格である、このタイトル。

現役教員としては当たっているような気もするし、思考が貧困な感もある。


ヤフコメより

英語が話せない教師ばかりで話せるようになるわけがない!少なくとも全員TOEIC900以上、それ以外はクビ。


まあ、わかるっちゃあわかります。英語ペラペラなバイリンガルの先生なんか最高ですよね。ただ、理想論すぎて現実的な視点が欠けているかな。


・英語教育日本代表説

いまの英語教員は、いまの待遇で募集をかけて集まった中では一応最高の人たちなんです。全国津々浦々小中高、莫大な数の英語の授業をするには莫大な数の英語教員が必要です。

そんなに大量の英語ペラペラ人材が現在の待遇で獲得できるのか?無理!

そんなペラペラ人材、もっと好待遇なとこにいきますよー。


いまのサッカー日本代表はクソ!全員メッシレベルを連れてこい!

みたいな発想かもしれません。


でも最近の若い高校教員はだいたいTOEIC900、英検1級もってる人、多いです。


年配の先生、中学の先生は...英語力?な感じの人もけっこう見ますが。


日本代表だからもうちょっと頑張れよ🇯🇵って感じなんですかね。


英語教員が英語力を向上させなければならないことは確かですが、現実は現実という感じ。時間がかかると思います。


・ネイティブはだいたい教えるの下手

ネイティブが教えたら伸びると思ってる人は多いですが、自分は疑問です。これも雇用環境の問題かと思いますが、外国人講師は概して意欲低いです。ALTなど、ほとんどバイト、単年契約です。いろんな学校を掛け持ちして食いつないでる感じの人が多い。

適当な教材を適当にコピーして適当にしゃべる、そんな人たちがたくさんいます。

若い外国人講師は、長くて数年の文化体験気分なので、そもそも教えることにも興味ないですし、第二言語習得についての知識もなければ、第二言語学習の経験すらないという有様。生徒のレベルガン無視でしゃべり倒す、過去形の説明に現在完了、関係代名詞ぶちこむなんてことも起こりえます。

そもそも自分が一定程度の第二言語習得の実績がないやつには、教える資格ないと思うのですが。自分がたまたま第一言語として英語

を身につけていただけ。第二言語習得の苦しみ、難しさ、コツを知らずに生徒にそれを強いることなどできるはずがない。自分が

やったことないことをやらせるなということです。







素人意見が蔓延する英語教育業界

英語民間試験の延期のニュース。

ヤフーのコメント欄には素人がいろいろな意見を書いて散らかっている。


なぜこうなるか。


英語教育には答え、正解がないからである。

偉そうに書いてある論文がたくさんあるが、未だに最も効果的な指導法というのは証明されていない。


外国語教育には、国、母語、環境、動機、学習者の性格、能力、文化などあまりにも多くの変数があるため、科学的な証明が不可能であるからだ。


だから絶対の方法はない。

なのに、有識者とやらは、絶対の正解かのように指導要領を変え、入試方式を変え国民に強いる。

素人も自分の学習経験だけの判断で好き勝手適当なことを書き散らす。



自分も適当に書き散らしている1人ではあるが。


日本人の国民性、言語環境、教室文化

経済格差、試験の公平性、教員の労働環境

言語学習動機、必要性、地方の特性

学校の特性、クラスの特性、生徒の特性

第二言語習得の限界


こういったことをすべて考慮して、一つの制度や授業という形で正解を探っていくのは容易ではない。


素人コメントはそれらしく書いているが

上記のひとつかふたつしか考えておらず、他の要素を無視しているものばかり。


その辺を次回、斬っていきたい。